zuKao


プロフィール

zuKao

Author:zuKao



最近の記事



最近のコメント



カテゴリー



月別アーカイブ



リンク

このブログをリンクに追加する



三浦知良著「やめないよ」
キング・カズこと、三浦知良さんの本です。いやぁ、この本、本当に読むと元気が出ます。また、本の帯もいい。帯に書かれている『上を向いている限り、絶対にいいことがあるんだ』という文章も良いのだが、その横のカズの笑顔がまたいい!(←是非、本屋で見てみてください!)

この本を読んで、かなり元気をもらいました。また、リーダーとしても学ぶべきものがありました。監督を上司、キャプテンをリーダーと置き換えて読むと、会社で活かせることも多々あると思います。

明日で44歳になるキング、誕生日おめでとうございます!



●カズらしさを持ったままで引退、とか、辞めるときのタイミングが大事、などと、いろんなことを言う人がいるけれど、僕はもう、そんなことすら考えていない。タイミングを計って引退するなんてことは、もはや僕の選択肢にはない。そんなことも考えずに、ただ今日も一生懸命やる、明日も一生懸命やる、それだけなのだ。(p.4)

●「どうせ試合に使われても10分くらいだから、その10分に合わせた練習をすればいいや」というふうにすればまだまだ長くやれるのかもしれないが、僕にはそんな器用なことはできない。43歳でプレーするのはすごいと言われるけど、身体さえついてくれば他の選手でもできると思う。難しいのは、この年になって、同じ練習を毎日続けられて、若い選手と同じメニューをこなせるかどうかだ。(p.5)

●ふつう、会社員であれば、40歳を過ぎるとそれなりの地位に就いているのかもしれない。けれども、僕は一選手だから、あるときは監督からの指示に従い、あるときは18歳の選手と同じジャージを着て、同じメシを食堂で食べる。そんな環境にサッカー選手として浸っていられることが本当に幸せで、楽しい。(p.8)

●ブラジル時代に、メンバーから外されたり、試合で使われなかったときに思った「こんなクソチーム、やめてやる」という怒りの気持ちは、いまも変わらず湧き出てくる。でも、次の日に練習をすると、汗をかいてすっきりして、また新しいアイディアも出てきて、再生されてしまう。(p.9)

●実際、移籍交渉で1999年にスコットランドのヒバーニアンというクラブを訪れた時、クラブキャプテンを名乗る選手に「困ったことがあったら何でも相談して」と言われた。会長や監督と選手の間でパイプ役になり、お互いのコミュニケーションをスムーズにする役目なのだろう。(p.19)

●周りは色々なことを言う。誰を選んでほしいとか、4年後につながる若手がいないとか。でも、ジーコが考えるベストメンバーで戦うべきだ。監督はそれだけの重い責任を背負っているのだから。(p.32)

●久保選手をはじめ世界中の似た境遇の選手に言えることは、逆境からはい上がるのは自分の力だということ。誰も助けてくれない。それが僕らの仕事。(p.33)

●代表監督が代わったからアピールしないとなんて、選手はいろいろ考えてしまうものだけれど、先のことをあれこれ考えるのは過去を振り返るのと同じで、エネルギーの無駄使い。~(中略)~余計なことを考えず、練習や体のケアを怠らないこと。それが一番いい結果につながるはずだから。(p.37)

●夏バテしないために気をつけているのは、よく遊びよく寝ること。それが僕のモットーだから。体にいいといわれるものを食べたりもするけれど、最近よく食べているのは好物の雑煮。季節にかかわらず、自分が食べたいものを食べるのがいい。(p.40)

●選手生活を引退したら、どんな第2の人生を送るのか。正直に告白すると、今は何も考えていない。~(中略)~自分が監督に向いているとは思わない。例えばスタンドから試合を見ても、どの選手の運動量が落ちているだとか、チームのどこをいじれば良くなるかというのがイマイチわからない。(p.42)

●その点、若いころはもう本能だけ。~(中略)~試合前のミーティングも一応聞いてはいたけれど、試合が始まれば頭の中には残ってない。だから日本代表のオフト監督やファルカン監督がどんな話をしていたか、どんな戦術だったか聞かれてもさっぱり思い出せなくて。FWにはそういう強引さも必要なんだ。本能のままにぶっ飛んでいくような無鉄砲さ。(p.43)

●海外に行けばまずは言葉の問題や、環境に慣れることが壁になる。~(中略)~僕が15歳でブラジルへ渡ったときは週に2、3回ポルトガル語の先生に習っていたけれど、一番役立ったのは寮での実践だった。~(中略)~そこで学んだのは、語学力よりも、仲間の輪に自分からどんどん入っていく積極性が大切だということ。(p.45)

どうすれば自分がレベルアップできるのか、常に考えないといけない。~(中略)~「人のため」であるのと同時に「自分のため」。それでチームは成長する。プロとはそういうものなんだ。(p.71)

●最近はゴール数も減っているから、なかなかパフォーマンスを披露する機会もないけれど、得点を決めても踊るかどうかのタイミングが意外と悩ましい。アウェーだと遠慮してしまうし、結果的に試合に負けてしまうと印象も良くないから、開始早々のゴールではやりにくい。逆転負けしたときは、やらなきゃよかったと後悔もする。それにあのダンスは20代のときによくやっていたものだから、今は照れもある。(p.80)

●チームメートとの相性や監督と考え方が合うかどうか、それに家庭の状況も大きな問題だ。外国人の場合、家族と離れていると調子が悪くて、奥さんが来日した途端に元気が出るなんてことも少なくない。日本人だと単身赴任の方がリフレッシュできるケースもあるようだけれど。(p.82)

●僕は自分の息子2人に、あまり厳しいことは言わない。「ありがとう」と「ごめんなさい」「おはようございます」などのあいさつを誰に対してもキチンと言いなさい、というくらい。(p.91)

●高木琢也監督が解任された。黒星が続く悪い流れを変えるために、クラブとしては仕方がない部分もあるんだろう。選手を全員入れ替えるなんてできないから、何を変えるかといえば、監督を交代させることになる。(p.94)

●企業や組織のトップの人たちも似たようなものだろう。自分ひとりが悪いわけではなくても、問題が起きれば責任を取らねばならない。それを承知の上でトップに立つわけだから。(p.95)

●今までにサッカーで、喜びも苦しみやスランプも経験した。戦う舞台がJ1でもJ2でも、謙虚な姿勢や成長しようという気持ちが折れなければ、明るい未来があるはず。悪いことが続くのは、自分があきらめてしまっているとき。上を向いている限り、絶対にいいことがあるんだ。(p.101)

●僕がヴェルディ川崎に在籍した最後の年の天皇杯も、ベンチ入りメンバー16人のほとんど、そして監督も含めてチームを離れる人間ばかりだった。~(中略)~このチームでのプレーは終わっても、本人のやる気さえあればサッカー人生は続く。僕もそうだったけれど、なぜ戦力外になったのかを考えることが大切だ。クラブだけのせいにしているようでは、この先どこへいってもまたダメになる。自分に何が足りなかったのかをまず考えられる選手が、この世界で残っていけるんだろう。(p.107)

●練習で鍛えているアスリートは、一般の人より体が丈夫で病気にも強いと思われがちだけれど、意外とそうでもない。ここ数年、乾燥する冬には僕もよく風邪をひく。微熱が続いて体がだるく感じることもあるし、カラオケの歌いすぎのせいか、ノドが痛くなることも多い。~(中略)~そんな体だから、きついトレーニングに耐える強さはある一方で寒さに弱いし、体力を使い切るからウイルスにも弱い。40代の男性なら、体脂肪率は少なくとも12、13パーセントくらいはあった方が抵抗力もあって健康体なんだろう。(p.114)

●目標は10年後に同じスーツを着られる体でいること。絞り込んでいる今のウエストのサイズを維持するのは難しいとわかっていても、ベストな自分を意識しながら生きていたいんだ。(p.115)

●開幕2連敗でオジェック監督が解任された浦和では、選手が采配批判のような声を上げていたらしい。もちろん監督が決める戦術は大事だけれど、選手にもできることがあったはず。自分のプレーを振り返って、どこがいけなかったのか考えるのが先だ。状況が悪いときこそ、矛先を自分に向けなければ。外に向けるとチームが壊れてしまう。(p.121)

●イエスかノーで判断されるのがプロの世界。たたかれるうちが花だし、選手はそれを乗り越えて大きくなるものだ。批判に耐える強い精神を持っていなければ、上のレベルにはたどり着けない。(p.121)

●サッカーの合宿は練習も食事もすべて団体行動で、監督からは外出禁止だと言われている。でも最寄りのコンビニまで徒歩40分くらいかかるような山の上のホテルだから、外出する気も起きないというのが正直なところ。それでも生活や練習のリズムがいいし、宮崎は食事もおいしいのでストレスは感じない。自分なりの部屋での過ごし方もあって、最近の合宿では自分のエスプレッソマシンを持ち込んで、好きなカフェタイムを楽しんでいる。長い合宿生活が楽しくなるか、つまらなくなるかは考え方と工夫次第。もう帰りたいと思ったり生活が苦痛になったりすると練習もはかどらないからね。(p.164)

●2008年暮れ、グアムの空港でのこと。「ヘーイ、キーング・カズ!」とウキウキの声がした。日本人がサインを求めにきたのかと怖々振り向くと、寄ってきたのはWBC日本代表監督の原辰徳さん。面くらいつつ野球好きの僕の息子を紹介したら、「それじゃ、ジャイアンツで待ってるぞ!」と手を振って去っていった。なんというさわやかさだろう。(p.170)

●韓国との熱戦は両国の心の距離を縮めた気がする。スポーツの力の前では、政治的な争いや思惑はくだらなく思える。誰かが失敗したら誰かが助ける。子供たちには最高のお手本だ。喜んでいる息子に言ったんだ。「勝つことよりも、あれだけの人たちが一生懸命に力を合わせて頑張った、そっちが大事なんだ。分かるか?」と。(p.171)

●トルシエも相通ずるところがあって、夏に長袖で暑苦しい格好でも何も言わず、冬に寒そうに厚着すると怒り出す。「気持ちで負けている」というわけだ。試合前にビタミン剤をとる選手にも、「それがないと駄目、という心が駄目」といい顔をしなかった。「スリが物を盗んでダッシュで逃げて、肉離れするか?」。サントスFC時代、きちんと準備運動する僕に監督のペペは笑いかけたものだった。(p.189)

●雨はしばしばサッカー選手を困らせる。でも、元ブラジル代表のエジムンドはそうじゃなかった。雨で軟らかくなったピッチでも晴天用のスパイクで走る、止まる。それで滑らないのが信じがたいところ。無駄に力まないんだね。ブラジル人もいろいろで、国立競技場に来て「ピッチが硬い」と、ジョギングシューズに履き替えて、そのチームで一番うまいプレーを見せた選手もいた。(p.190)

●絶頂期の読売クラブ。「読売のために」なんて誰も言わなかったもの。全員が「おれはおれ」。でも試合で負ける気はしなかった。個々が自分のために一瞬一瞬を頑張る、結果としてチームのためになる。それでいいと僕は思うんだ。クラブが選手を温かく「育ててあげよう」とするのが日本式だね。練習日時が細かく指定されたり、日記をつけることが奨励されたり。いい事だけれど、僕は練習が少なめだなと感じたら、自分でやってきた。~(中略)~疲れがたまって試合に響きそうなら、自分の判断で休んでもいい。ブラジルではそれが普通だ。「自分でやります」という気概や反骨。それがなさ過ぎのような気がするんだね。(p.202)

●自主性に任せると、さぼりがちの人間は一層さぼるでしょう。そういう選手はそのままつぶれていくのに任せ、プロの世界から退出してもらうしかない。~(中略)~自由で厳しい競争。でも、プロはそういうものなんだ。(p.203)

●先日、地域貢献活動なるもので横浜・三ツ沢そばの商店街へ出向いた。好物のおはぎを買って、焼き鳥をつまんで、押し寄せるサインの求めに応じていく。(p.216)

●ヴィッセル神戸時代から続けている小学校訪問は今年で8年目。当時の子供たちも20歳近くになったのかな。真剣な顔つき、真っすぐな問いかけ。あの子たちとはいまもどこかでつながっている気がする。(p.217)

●ヨークが言うにはマンUは1年に1回、監督やコーチ、選手がパブに集まり酔っ払って言いたいことを言う機会をつくるそう。こわもてのファーガソン監督も、このときは言いたいだけ言わせるんだって。(p.223)

●日本にも「無礼講」という習慣があるけど、いまも機能しているのかな。~(中略)~時にはすべて吐き出して空っぽにする。人間にも組織にも大事なような気がするんだけどね。(p.223)

●年長者が「後輩に何かを伝えたい」との思いを強くし始めたら、プロフェッショナルたる現役としては終わり。僕はそう考える。(p.226)

●スポーツは失敗の繰り返しだ。~(中略)~何事も失敗する確率の方が高いんだから。それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差が出る。僕はあきらめないよ。またゴールを取って勝ちたいね。(p.233)

●目標が遠い先にしかないことは選手にとってつらい。その状況で自分を見つめ直し、経験したことが大きな財産なんだ。遠回りしたことで得るものがある。一足飛びで成功しないで良かった、と言える時もある。腐らず、未来をみつめる。今の僕もそんな気持ち。(p.237)

●僕が国立で何度も踊っていたその昔、横浜FCの仲間はまだ小学生だった。20年の時を隔て、僕をまねていた子たちと僕が一緒に、国立でカズダンスを踊る。誰が想像できただろう?(p.241)

●契約に限らずサッカーでは納得できないことも起こる。~(中略)~主張することはいい。でも「なぜこうなるんだ」と文句を言いつつも走らなきゃ。「なぜこうなんだ」と不満に終始し、放棄するようならプロとしては終わりだ。17歳のころ、ブラジルで悩んでいた僕は諭されたものだ。「僕はいつだって考えている」「考えるだけで止まっている人間はたくさんいる。お前もそうだ。考え、悩め。でも前に出ろ」(p.245)

学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。(p.245)
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック