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いなますみかこ著「伝えるための3つの習慣」
この本は、震災直後に出版されました。私のブログを見ていただければ分かると思うのですが、震災後は災害に関連する本ばかりを読んでいました。「いつまでも、こんな本だけではいけないなぁ」と思いつつ、なかなか元に戻るタイミングを逸していました。

である時、「通常読書の復帰(?)第1弾はこの本にしよう!」と思ったのがこの本でした。

著者のいなますサンとは、2008年頃からのお付き合いです。お付き合いというより、いつも支えていただいているという方が正しいかもしれません。

そんないなますサンの本、私なりに大事だなぁと思うところを、備忘録として「...read more」にまとめました。



●さて、コミュニケーションの目的は何でしょうか。「伝える」ことでしょうか?もしも「伝える」ことに意識がいっているとしたら、ここから変えていきませんか?なぜなら、コミュニケーションの本当の目的は、「あなたが伝える」ことではなくて、「相手に伝わる」ことにあるからです。(p.3)

●ビジネスパーソンにとって、"相手に伝わるコミュニケーションができるかどうか"は、とても重要なことです。仕事の結果や評判に大きな違いが生まれてしまいます。(p.4)

●「相手にきちんと伝わる」ことがあなたに与えるメリットは、
*イライラしなくなる
*気持ちよく仕事を進めることができる
*ムダなやりとりが減る
*人から頼りにされる
*"なんだか頭よさそう♪"と思ってもらえる
などがあります。そしてこのメリットは、周りの人たちへの好影響につながります。(p.6)

●「伝わる」の究極のゴールは、「メッセージ=目的」に対して、聴き手と話し手があたまでもこころでも「一致」している状態。そうなれば、何か動きが生まれます。目的のために、理解し、納得し、共感し、互いのあたまとこころのギャップを埋めながら、一致していく。~(中略)~それが「伝わった!」というゴールです。(p.30)

●今は良い意味でも悪い意味でも、正解のない世界。こんな時代には、あなたと相手の「こころのギャップ」に、これまで以上に気を配らないと「伝わらない」ことが増えてくる。論理的には正しくても伝わらないのです。(p.30)

●伝えたい気持ちがあるという前提のもと、次に必要なのは発信する「はなす習慣」。「はなす」だけでキチンと伝わればOKです。でも、伝わらない場合がありますよね。そんなとき、次に必要なのが相手の話を「きく習慣」。一方的な発信だけでは、相手に伝わらない場合、相手に発信を促し、相手からの発信を受け止める必要があります。~(中略)~でもまだ伝わらない場合があります。~(中略)~この場合に必要なのが「みる習慣」。互いの思い込みや先入観が、「伝わる」邪魔をしていることがあります。こうなると、あたまとこころのギャップどころではなく、バリア(=障壁)です。~(中略)~「みる」ことを通して、見方と見え方を変える必要があります。(p.33)

●言っていることはわかるけど、言われた通りにする気にならないというケースは、日常生活でもけっこうあります。~(中略)~とくに理系の人は、事実を正確に説明すれば相手もわかってくれると思いがちですが、コミュニケーションというのはそんなに単純なものではありません。正論であればあるほど、アンチ派もいるのです。そこで、伝わるための「はなす習慣」には、ロジカルのほかに、もうひとつの要素が必要になってくる。それがナラティブです。(p.37)

●ロジカルとナラティブは、「はなす」という伝わる習慣を支える両輪。どちらが欠けてもうまくいかないと思ってください。(p.40)

●ではここで、あなたの「伝わらなかったな~」と落ち込んだ状況を思い出してみてください。そのときの状態は、次の7つの質問のどこが「いいえ」となりますか?
大前提=Q0.本当に伝えたいことがありましたか?~(中略)~
Q1.それをいま、わかりやすい一文にできますか?~(中略)~
Q2.思いを込めてメリハリのある話し方をしていましたか?~(中略)~
Q3.相手のこと(立場・意識・能力)を知っていましたか?~(中略)~
Q4.相手の反応や言葉から、気持ちを汲もうとしていましたか?~(中略)~
Q5.相手への先入観や思い込みはありませんでしたか?~(中略)~
Q6.その相手は、日ごろからあなたに対して好意的ですか?~(以降、省略)(p.42)

●唐突に話をふられたら、頭が真っ白にならないように、次の3つを覚えておいてください。
①話の主旨を先に決める
②構成を考えて話す
③相手につながる言葉で締めくくる(p.50)

●3つ目は、相手につながる言葉で締めくくる。言いたいことはわかったし、理屈もわかる、だけど自分には関係ない、と相手が思ってしまったら、やはり伝わったことにはならないからです。アメリカのビジネス・ライティングの講義で、「"You" instead of "I" or "We"("私が・我々が"の代わりに、"あなたが・あなた方が")」と習いました。主語を相手にして伝えるということです。たとえあなたの話に賛成できないという人にも、メッセージをきちんと届けて話を終わらせる、これはとても大切なことです。そして、それには話の最後をポジティブな投げかけで終えるといいでしょう。(p.58)

●会議で海外市場について議論しているときに、突然、国内市場の問題をもち出したり、販売チャネルの問題を話しているのに、自社商品の弱みをとうとうと述べたりする人、いるのではないでしょうか。テーマに関係があると思って本人は発言しているのですが、明らかに論点の軸が違います。こういう人に引きずられると会議は迷走し、いつまで経っても何も決まらないということになってしまいがちです。こういうことは、仕切り役であるファシリテーターが会議のテーマを見える化しておくことで回避できます。ちなみに、会議で必ず見える化しておくべきことは、議論する対象の範囲(スコープ)です。部分なのか全体なのか。部分の場合は、どのように分類した部分なのか。(p.66)

●とくにリーダーには、ナラティブ・スピーキングのスキルは必須。これが上手に使えないと、メンバーをうまくモチベートすることも、育てることもできません。~(中略)~GEの元CEOであるジャック・ウェルチは、雑誌のインタビューで、自分はリーダーとしてとくに何が優れていたと思うかという問いに対し、こう答えています。「私はアイリッシュでね」アイルランドの人は、想像力にあふれるお話をつくる人がたくさんいるということです。(p.82)

●ナラティブ・スピーキングの最初の一歩は、心と口(言葉)を一致させるということです。そもそも、自分の考えていることと話している内容が変わってきてしまうのは、どうしてだと思いますか?それは、相手と自分の間にあるギャップだけではなく、実は自分のなかにもギャップがあるからです。(p.86)

●しかしながら、ひげは訓練をすれば必ずとれます。私はこれまで7万人以上の話し方を指導してきましたが、「1分間ひげなしでしゃべる」という課題をこなせなかった人はひとりもいないので安心してください。まず、いきなり「え~」と話を切り出さず、ひと呼吸おく。~(中略)~さらに、ひとつのセンテンスをなるべく短くし、一文が終わったら、そこで呼吸を整えながら話すようにします。(p.111)

●また、姿勢とアイコンタクトも重要です。背筋を伸ばし相手の目を見ながら話すと、ひげは出にくくなります。逆に、伏し目がちだったり目が泳いでいたりすると、言葉の歯切れも悪くなって「~と思うんですが、ええと、あのですね~」とひげの多い話し方に、どうしてもなってしまうのです。(p.112)

●では、質問がスムーズにできるようになるにはどうすればいいのでしょう?私の研修では、まず量を出すことに慣れてもらうことから始めます。~(中略)~まず、周囲を見渡してください。時計、電話、ボールペン、ノート、机、ペットボトル……そのうちのひとつに向かっていろいろ質問してみるのです。ここで重要なのは、それらは単なるモノではなく、あなたと同じように意思があるのだと仮定して質問すること。ではペットボトルに対して、質問してみましょう。(p.127)

●ところが質問が下手な人は、いきなり「いま、どんなことに不満を感じていますか?」「来期の経営課題を教えてください」というようなオープン質問から入ってしまいがち。仮に、本当に聴きたいのがそういうことであったとしても、これでは「いきなりそんなことを言われてもわからないよ」「なんであなたにそれを言わなければならないの」となるのがオチです。むずかしい質問に答えるには、相手にも準備が必要。選択肢を用意して少しずつ、相手の考えをクリアにしていく。(p.132)

●プロローグの35ページで紹介したように、ひと口に「伝わる」といっても、その状態は一様ではありません。そのレベルは4段階に分けられます。
①意味がわかる(理解)→②内容に興味がもてる(共感)→③肚に落ちる(納得)→④具体的な行動を起こす(一致)
とくに、ビジネスの場合は①や②ではダメ、④までいかなければ目的を達成したことにはなりません。そのためには、話し手であるあなた自身が、相手からあたまで理解され、こころで共感される必要があります。(p.146)

●たくさん言おうとしない。簡潔に切りあげる。あとは質疑応答で、相手の納得がいっていない点を中心に深めるという時間の使い方がベストです。「わかっているよ」ということを延々と説明されると、相手はもっと苛立ってきます。たくさん言いたくなるところをぐっと押さえて、自分をコントロールする。提案はあくまでも、相手のためのものです。(p.165)

●変えられるのは、自分の考え方や見方だけとはかぎりません。アプローチの仕方だって変えるのは可能です。話すときの姿勢、話すスピードや声の大きさ、相槌の言葉など、こうすれば相手がもっと話しやすくなるのではないかと思ったことは、何でもやってみたほうがいい。手は見える位置に。机の上に出して、手の表情を豊かにしてみてください。相手と同じアクションをすると親近感も増します。手を机の下において見えなくするのは禁物です。"手の内を見せない"何かを隠していると思われます。まったく目を合わせないのは論外です。ぜひ、目を合わせてください。(p.178)

●アイコンタクトのことでいえば、日本人以外のほとんどの外国人は、じっと目を見て話さない人は信頼がおけないと思う傾向が強いのです。これは、異文化コミュニケーションで最も気をつけるべきことのひとつです。(p.179)

●一度、相手を尊重してずっと見続けてみてください。いい悪い、賛成反対、好き嫌いではなく、「ふーむ、そう思うのか」と、ただ相手の言っていることをそのまま受け止めてみるのです。できれば、「それって、すごいかもしれない」というように、反対意見を新しい視点として楽しむ。逆張りをして、なぜそう思うのだろう?と、その人の視点を想像してみる。そうすると、たしかにまったく反対の意見にも一理あるということに気がつきます。(p.183)

●あなたのイメージを悪くし、信用を失わせる代表的な口癖が「でも」「だって」「だから」。自分は使っていないと思っていても、反論の意見を述べるときに意外と無意識にこれらの言葉を使っていたりするものです。「でも」「だって」というのは、相手の言っていることの否定です。そして、否定するのは自分を守りたいからにほかなりません。(p.198)

●普段から「でも」や「だって」が頻繁に会話に出てくる人は、「私は自分中心の人間です」と周囲に宣伝して回っているのと同じだと思ってください。もちろん、そういう人の言うことを、誰も進んで信用しようとは思わないので、話は当然伝わりにくくなります。(p.200)

●話の頭にいきなり置かれる「だから」も非常に危険。~(中略)~本人は何も感じていないかもしれませんが、聴いているほうはこう言われると「そんなことも知らないの?」とバカにされているような気持ちになります。この「だから」が好きな人は、相手とは対等ではなく、常に自分のほうが上に立った状態でいたいのかもしれません。(p.200)

●この本の最後に、スキルではなく、パッションの話で終わらせるのは、理由があります。6つのスキルの必要性に気がつくのも、そのスキルを身につけたい、またはもっと活用したいと思うのも、「伝えたい!」という強い思いがあるからにほかなりません。そういう意味ではまさに、伝わるためには"伝えたい!"が必要なのです。それがあって初めて、「あたまのギャップ」と「こころのギャップ」を乗り越えていきたくなります。「伝わる」の最終のゴールは、自分の伝えたいことが相手と一致できて、それが行動につながることです。「人に動いていただく」ためには、自分が動かなくてはなりません。(p.220)
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