zuKao


プロフィール

zuKao

Author:zuKao



最近の記事



最近のコメント



カテゴリー



月別アーカイブ



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


大前研一著「さあ、やりなおそう!」
大前さんの本は久しぶりです。そして、この本は、かなり古い本で、1996年に書かれた本です。最近読んだ本にこの本の事が書かれていて、読んでみたいと思いました。



●リー・クアン・ユー上級大臣によれば、これが今、"先進国シンガポール"がアジアの開発途上国にしてあげられる最も喜ばれる贈り物であるという。つまり、シンガポールの「成功物語」をそのまま相手の国の中に創ってあげるのである。また外国の企業が現地政府といろいろ交渉することもなく工業団地の管理会社のほうで窓口を一元化してやってくれるので、外国企業からみれば大助かりである。とくにシンガポール並みの効率でやってくれれば申し分ない。こうした華々しいアジアの地図の中に、日本の姿がほとんど見えない。日本にいては情報が入ってこないだけでなく、こんなに躍動する経済が、直行便でわずか5~6時間のところにうようよあるのだという皮膚感覚さえ出てこない。(p.21)

●日本人が日本を中心に事業機会を狙うのに対して、華僑は事業機会のあるところに自分の中心を移していく。~(中略)~事業家たらんと欲する人は、空想力たくましく、ある時は華僑の心境で-自国を離れて-市場を見なくてはならない。ある時は、計算高いアメリカのビジネスマンの技術をもって市場戦略を立てなくてはならない。(p.25)

●もともと、ナイト会長自身、また『ナイキ』自体が業界における異端者である。『ナイキ』創設のきっかけは、ナイト会長がスタンフォード大学のビジネス・スクール時代に書いた靴の研究の修士論文である。彼はその中で、スポーツシューズ市場では『アディダス』や『プーマ』などドイツの会社が強いが、本来、スポーツシューズのような労働集約型の商品はこれからはドイツではなく日本の時代だ、と結論づけた。それを自分で実証するため、ナイト会長は62年に日本を訪れ、スポーツシューズメーカーの『オニツカタイガー』(現在の『アシックス』の前身となった1社)のアメリカでの輸入販売代理権を取得して、『ナイキ』の前身となる『ブルーリボンスポーツ(BRS)』を創設した。5~6年後にはアメリカ市場で約30万足の"タイガー"ブランドにスニーカーを売る従業員40人ほどの会社に成長した。ところが、『オニツカタイガー』はアメリカへ直接進出するから代理店はいらないといって『ブルーリボンスポーツ』との契約を一方的に切ってしまった。ナイト会長の元にはスポーツシューズを売ることしか知らない45人が残された。しょうがないから自分たちでスポーツシューズを作ろうということになり、71年、社内募集によって新しい自前のブランドを作った。それがギリシア神話の勝利の女神・ニケ(NIKE)に由来する『ナイキ』である。シンボルマークの"スウッシュ(SWOOSH)ライン"は、当時、州立ポートランド大学の経営学助教授でもあったナイト会長が、デザイン科のキャロル・ディビッドソンという女子学生に35ドルで考案してもらったそうだ。ちなみにスウッシュとは剣などで空を切った時に出る音、ヒュー、という表現の英語音で目にも止まらぬ速さ、というほどの意味である。(p.31)

●ナイト会長は大金持ちになった今でも反骨の異端者精神を忘れていない。自分の嗅覚を非常に大切にし、何事も他人任せにしないで自分でやる。たとえば、自分が参考になると思ったら、世界化でトップを走っている『ユニリーバ』、『ロイヤルダッチシェル』、『ルイヴィトン・モエ・ヘネシー』、『ネスレ』、『ジョンソン・エンド・ジョンソン』などへ自ら先頭に立って教えを請いに行くのだ。その旅は各社のトップを前からよく知っている私がアレンジしたのだが、5000億円企業の創設者が頭を下げ、子供のように基本的な質問から始める。それはプライドの面からしても、かなり勇気のいることだと思う。(p.33)

●エスタブリッシュメントと異端者の違いは、危機感を持っているかどうかである。エスタブリッシュメントは自分(の会社)がつぶれるとしてもゆっくりだと思っている。一方、異端者は下手をすれば明日にでもつぶれるかもしれないと常に思っている。これで出来上がったとは最後まで思わずに前進するところが、異端者の異端者たる由縁なのである。だから異端者は、エスタブリッシュメントの象徴である財界活動などは一切しない。(p.33)

●アメリカ、カナダなどの住宅も安く建てられるが特に、今為替の安いオーストラリアの住宅は建築費が1坪当たり何と5万~7万円である。~(中略)~これを日本に輸入すれば、どんなに日本化しても1坪当たり20万円弱でできる。大型のサイクロンに見舞われるブリスベン以北の地域の建築基準法に適合した住宅なら、日本に持ってきても問題はないはずだ。耐震設計だけは確認する必要があるが、阪神大震災で地震に強いことがわかったパネル工法なので大丈夫だろう。オーストラリア製の輸入住宅ならば、40坪の家は、800万円で建て替えられる。(p.41)

●すでに大手である『エス・バイ・エル(SXL)』の中島昭午社長は近著『住宅産業革命』(東洋経済新報社)の中で、必ず坪20万円の住宅を5年以内に提供する、と宣言している。『アイフルホーム』が坪30万円まで下げたがまだ高い、というわけである。(p.42)

●私がビジネス・スクールで学んでいる間も、バウワーマン博士は新しいアスレティックシューズの開発に試行錯誤を繰り返していた。そして64年、私と彼は500ドルずつ出しあって『ナイキ』の前身となった『ブルーリボンスポーツ(BRS)』社を共同で正式に設立した。最初の"社屋"は、私の父親の家の地下室だった。私は会計事務所で働くかたわら、その地下室からせっせとタイガーシューズを地方の競技会に出荷した。(p.65)

●だが、今、振り返ってみれば、『オニツカタイガー』社との契約解消は幸運だった。というのは、そのおかげで私たちは独自のブランド、独自のデザイン、独自の供給源を持たざるを得なくなり、結果的に自分たちの運命を自分たちで決められるようになったからだ。~(中略)~最初の1年は本当に悪戦苦闘の毎日だったが、それ以降はとても順調だった。まず72年に、バウワーマン博士が「ワッフルソール」を考案した。彼は朝食のワッフルを食べている時、ワッフルの型をソールの形状に使ってみようと思いつき、トレーニングシューズのソールに初めて四角い凹凸をつけた。試作品は彼の自宅の台所にあったワッフルを焼く鉄板から生まれたのだが、実際にトラクションとクッションが従来のシューズよりもかなり優れていた。(p.66)

●1日に2度考えを変えるようなこと(朝令暮改のようなこと)をしないようにする。私たちは、中小企業の精神と大企業のシステムを併せ持っていきたいのだ。この2つがうまく調和した状態を維持することは、世の中のすべての企業にとっての命題だと思う。(p.68)

●私たちはプロスポーツ選手を支援するにあたって、彼らがデビューしたての頃からサポートを開始し、スランプに陥ったり問題を抱えて苦労している時にもサポートを継続するよう努力している。偉大な選手は、みんな何らかの理由で活動を休止する時がある。(p.71)

●ナイト会長は日本びいきである。本社の会長室は、日本式に入り口で靴を脱いで入らなければならない。通勤に使っている愛車は黒の「ホンダNSX」だ。(p.75)

●クラーク社長は、私が見る限り極めて優秀な社長だが、『ナイキ』でのキャリアは研究職からスタートしている。それがわずか10年余りで、社員1万2000人、年商約5000億円の企業の頂点に立った。研究職で入り、マーケティングの大家になって、いつのまにか社長になった。日本ではまず考えられないパターンである。(p.98)

●社員の平均年齢は30歳以下だと思うが、多くの社員にとって、ここは8時から5時まで働く場所ではない。自分の仕事に対してプライドと目的意識を持っているから、たいがい夜の7時、8時まで働いている。私も5時か5時半まで仕事をして、いったん会社から3マイル、車で8分の家に帰り、家族と食事をし、子供を寝かしつけて仕事に戻ることがよくある。そのかわり、午前11時にジョギングに出かけても、午後2時にバスケットボールをやりに行っても誰も文句は言われない。(p.105)

●『ナイキ』のモットーは「JUST DO IT.」だ。このメッセージは日本でもコマーシャルですっかりおなじみだと思う。この言葉が意味するのは「障害にぶつかってもあきらめるな。やりとげる方法を見つけ出せ」ということだ。正面のドアを通ることができなければ、裏口から入る。裏口が閉まっていれば窓を開ける。とにかく、あきらめてはいけないのだ。(p.107)

●ヨーロッパ市場には特異性がある。面積は狭いのに、ドイツ人はフランス人が嫌いでフランス人はイギリス人を嫌っている。イギリス人はポルトガル人が嫌いでポルトガル人はスペイン人が嫌いだ。だから、ヨーロッパ全体でプログラムを推進するのは非常に難しい。国ごとにやらなくてはならない。(p.121)

●我々はチャンスをつかむことを恐れない。なぜなら、チャンスを多くつかんだ人間が最後に勝利するからだ。もちろん、過ちを犯す覚悟も時には必要になる。それでもチャンスはつかまなくてはならない。私自身、恐れずに進んでいくことをモットーにしている。そうすれば、最後に自分の目標を達成することができる。逃げてはいけない。(p.126)

●アサリー氏に限らず、社員の誰もが「『ナイキ』は型にはまらないオープンな会社だ」としきりに言う。そう感じさせる理由の1つが、いい意味での勤務時間のルーズさだろう。起業家精神を維持するため、あまり勤務時間にはこだわっていないのである。(p.130)

●起業家には自分のいる場所が世の中心だ、自分がこの業界のトレンドをつくるんだという気概が不可欠である。それがないと、常に誰かの真似をすることになる。真似をしている限りはキャッチアップで終わってしまい、最先端のもの、独創性のあるものは生み出せない。起業家をめざす若者は野心を持つと同時に、ここが世界の中心と思う"中華思想"を持たなければ絶対に成功しない。(p.134)

●最大の株主は30数%の株を所有しているナイト会長だから、結局、トップ・マネジメントもナイト会長には逆らえないわけだ。しかし、ナイト会長の性格はドグマチック(独断的)ではないので、会社の雰囲気はとても明るく、社員たちも伸び伸びと働いている。一方、日本のカリスマ的な経営者は、神がかり的に暴走してしまうケースが多い。そういう場合はたいがい、下心のある悪い取り巻きに囲まれたり、まわりがイエスマンばかりになって、本人が人の言うことを聞かなくなっている。(p.137)

●その点、一般的に日本企業は、何でも自分でやろうとする。メーカーならば、研究からマーケティングから生産まで、すべて自前でやろうとする。そのくせどの分野でも徹底を欠いているから、自分たちが何で勝負しているのかはっきりせず、結局、『ナイキ』におけるスポーツ・マーケティングのような、本当に重要なところではダントツの企業が出てこない。(p.139)

●私は『ア・テストーニ』というイタリア製の靴を愛用している。~(中略)~この靴の良さは履き心地だけではない。耐久性にも極めて優れている。~(中略)~さらに、どういうわけか一度も磨いたことがないのに、汚れた感じがしない。(p.146)

●こだわり経営の典型としては、『ジョンソン・エンド・ジョンソン』がある。この会社の綿棒やベビーオイルに対するこだわりはものすごい。なにしろ、社是に「我々は母親と看護婦のために仕事をする」と書いてある。社是に「顧客のために」と書いてある会社は多いが、「母親と看護婦のために」と書いてある会社は、まずないだろう。(p.147)

●要するに、「全員いっそう奮起せよ」などとトップが社員みんなにハッパをかけている会社はダメなのだ。うちの会社はこれしかない、だからその一点を突破していくんだというやり方でなければ絶対に伸びない。~(中略)~『ナイキ』から学ぶべきは、こだわるためには、その事業が好きでなければならないということだ。好きな事業というのはいくつもあるものではない。1つしかないのが普通である。好きな事業に徹底的にこだわって、一点突破をめざす。~(中略)~とくに日本の大企業は、何でもうまくやりたいと思っている。やったこと全部で成功したいと思っている。だが、それでは業績は絶対に伸びない。大企業病にかかって死に絶えていくしかない。(p.150)

●たしかに、経済成長が続いていた時代なら、我慢して長く勤めていれば出世して給与も上がった。しかし、経済成長が見込めない今後は、小市民思考でコツコツ働いても出世や給与アップはままならない。しかも、30~40代前半のグループは将来、老齢年金をもらえない最初の世代になるかもしれない。(p.171)

●大前:94年に住宅を買った人は、35歳前後の共稼ぎの人が一番多くて約170万人もいました。
片山:私もその1人です。5300万円で買いました。
大前:それで35年ローンを組んでいる。
片山:全くその通りです。
大前:35歳でローンを組むと、70歳まで返済しなければならない。94年に買った人たちは通勤時間が平均1時間20分で、家の広さは平均65平方メートル。子供2人は無理ですよね。
片山:うちは67平方メートル。
大前:典型的だね。国民的スターなんだから、あまり標準的なのは困りますよ(笑)。(p.205)

●大前:家にトイレが1つだけという概念は、他の先進国にはありません。あの狭い国土しかないシンガポールでさえ、そんな間取りは見たことがない。マスター・ベッドルーム(主寝室)に内側からつながっているバス、トイレのない先進国の家は見たことがない。片山さんのイギリスの家にはあるでしょう?
片山:ええ、トイレは3つあります。
大前:ところが日本は、5000万円出してもトイレは1つしかない。(p.208)

●しかし、今の英語力は"瞬時性"が要求される。瞬時性とは、たとえば「CNN」を見ていて何を言っているのかすぐにわかる、あるいはインターネットで英語の情報がすぐに理解できる、ということだ。相手の考え方を見るか、聞くか、読むかして理解し、さらに理解したことに瞬時に反応して自分なりの意見をアウトプットしなければいけない。そして相手の行動を変えるか、考え方を改めるか、自分の考えに同意してもらうかして、最終的に自分の納得できる状況をつくる。それがリーダーシップの条件になってくる。それができない限り、英語は実際の役には立たないのだ。(p.219)
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。