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野口吉昭著『「ありがとう」が人と会社を幸せにする』
この本は、著者の野口さんからサイン付のものを2月初旬に贈っていただきました。2月中には読み終わっていたのですが、Blogへのアップが随分と遅くなってしまいました。ちなみに、サインに書かれていた文字は「夢」。最初に私が野口さんとお会いした時に書いていただいたのも「夢」でした。


●結果を出さなければ成功できない?もちろんそうですね。儲けなければ企業は成長できません。しかし、「結果だけ」を目的として、目先の利益を追い求めながら仕事をしていても、結果は出せないのです。利益は目的でなく、「結果」なのです。いい仕事をする上で本当に大切なことは、そのプロセスにあります。結果としての数字を追って四苦八苦しているうちに、みんながそれを忘れてしまっています。本書は、その"忘れてしまったもの"を、あなたの手に取り戻すための方法をお教えするための本です。仕事にやる気が起きない人。どれだけ頑張っても達成感が得られない人。職場の人間関係に悩んでいる人。お客様の心をなかなかつかめない人。自分の仕事に、会社に、自分自身に「自信」と「誇り」が持てない人。そこから抜け出すために必要なこと、やるべきことの答えは、すべてこの本の中にあります。(p.9)

●働く意味を見いだせないでいる人、「自分はこのままでいいのか」と心がもやもやしている人、そしてこれからの時代を担っていく若い方たちにとって、本書が"働く意義"を見いだすきっかけになれたら、これほど幸せなことはありません。(p.10)

●「あいさつ」という点から、社員教育に非常に力を入れているのは、居酒屋チェーンの「てっぺん」です。~(中略)~てっぺんでは、店を人生道場と見立て、そこで働く人たちは"門下生"と呼ばれます。店に足を運んでみると、彼ら門下生からの元気なあいさつと、笑顔と、やる気に満ちた表情に圧倒されます。明るく前向きな空気が店の中に満ちていて、そこにいるだけで自分も元気がもらえるような気分になるのです。"門下生"が本気、元気、やる気でいっぱいになっているヒミツは、一体どこにあるのでしょうか?それは、てっぺんで毎日行なわれている「朝礼」です。てっぺんの朝礼には、誰でも参加できます。希望者はもちろん、お客様でも、たまたま通りかかっただけの人でも見ることのできる"公開型"なのです。(p.24)

●実際、イエローハットで社員が自発的に掃除を始めるようになるまで、10年の歳月がかかったそうです。鍵山さんはあるインタビューの中で、森信三さんの次の言葉を挙げています。「教育とは、流水に文字を書くようなはかない業である。だがそれを厳壁(がんぺき)に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ」この言葉を身をもってやってきたのだ-そう述懐されているのです。~(中略)~掃除しているとき、人は同時に自分の心を掃除します。余計なものがなくなって、心の荒(すさ)みが取り去られて、いろいろなことが見えるようになります。ムダや汚れに気づく心の余裕が生まれます。物事に気づくようになれば、他人の心にも気づくようになり、人を喜ばせることができるようになるのです。(p.34)

●もし、あなたが自分自身が働くことの意味を見失ってしまったり、仕事そのものにやりがいを感じられなくなったり、目の前にある仕事が会社のためになっているのかわからなくなってしまったときは、改めて仕事の「A00」を確認してみましょう。自分で自分に質問してみるのです。あなたが今やろうとしている仕事の「目的」は何ですか。あなたの会社が目指すものは何ですか。仕事の目的や、あなたの会社が目指すものを実現するために、あなたが今やろうとしていることは正しい「手段」と言えますか。(p.52)

●オーケーストアの創業者である飯田勧(すすむ)さんは、東京・日本橋の酒問屋「岡永商店」五兄弟の三男に生まれました。長男・博さんが実家を継ぎ、次男・保さんは居酒屋チェーン「天狗」の創業者、末弟・亮(まこと)さんが警備会社セコムの創業者という錚々(そうそう)たる顔ぶれの家に育った勧さんは、あるとき「アメリカではスーパーマーケットが花盛り」という記事を雑誌で見て思い立ち、父親から500万円だけ資金を借りて、オーケーストアを始めました。そういった経緯もあって、オーケーストアは世界最大の小売企業であるアメリカのウォルマートを手本としているそうで、「高品質」かつ「Everyday Low Price」をポリシーとしています。つまり、特売日がないのです。(p.61)

●それから、「オーケーの食品は安全でヘルシー、だから長寿で、いつまでも元気だわ」とお客様に信頼されるために、「人工着色料を使用した商品を原則として取り扱わない」と明言しており、やむを得ない事情があって販売する場合は、その旨をPOPに書いた上で販売するのです。そのほか、規模の大きい会社なのに上場していない一方で、サービスカウンターで株を売っていたりと、他のスーパーにはないさまざまな特長を持っていますが、それ以上に驚きなのは、グーグルで「オーケーストア」で検索すると、検索結果のトップに出てくるのは「オーケーストア・アンオフィシャル」サイトなのです。(p.62)

●"近代マーケティング"の始まりは、1908年にフォード社から発売された世界初の大量生産型自動車「T型フォード」の販売戦略である、と言われています。フォード社の創業者ヘンリー・フォードは、大衆車にこだわり続けた人でした。工場で働く自社の従業員たちが買える車を作りたい-その念願叶(かな)って完成したのが「T型フォード」であり、当時平均で2000ドルした自動車を、850ドルで販売したのです。最終的には200ドルまで値を下げ、「T型フォード」は全米で61パーセントのシェアを獲得しました。(p.66)

●ところが、経営学者として世界的に有名なピーター・ドラッカーに言わせると、1670年当時の、日本の越後屋呉服店-のちの三越が行なった販売戦略こそが、世界初のマーケティングの始まりであったというのです。~(中略)~品揃えの豊富な店で、定価販売で在庫はなく、おそらく世界で初めてだろうと言われている"値札"があったそうです。また、日本橋で道行く人にチラシを渡したり、武家屋敷にポスティングしたりといった広告手法をとっていたと言われています。(p.67)

●百貨店の勢いがなくなっていく裏で成長してきたのが、専門店です。衣類品のユニクロやインテリア・家具類を扱うニトリ、海外企業では、H&MやZARA、GAP、北欧家具のIKEAなどがよく知られています。要するに、自社で商品企画し、デザインし、商品を作って、自社の店舗で売るという一気通貫のシステムで動いている会社です。このような業態はSPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)と呼ばれ、今非常に盛況となっています。(p.75)

●百貨店の収益の大半を占めるのは、広い敷地の中にいくつも入っているテナントからの"家賃収入"です。テナントの売上の数パーセントが入ってくる契約になっているので、テナントの売上が上がらないことには収益も上がりません。(p.76)

●まずは、目の前の仕事において、自分にとって、会社にとっての「お客様」とは誰なのか確認してください。企画書を通したいときのお客様は"上司"、商談としてのプレゼンを成功させたいときのお客様は"取引先の担当者"です。商品を売りたいときは、もちろん買ってくださるお客様ですね。ここを取り違えてしまうと、仕事の成果や売上に直結する正しいアプローチを見つけ出せません。(p.80)

●もともとイギリスには、1837年に女優のファニー・ケンブルが残した「ノブレス・オブリージュ」-貴族は義務を負っている、つまり財産、権力、社会的地位の高い人には責任が伴うのだというメッセージが浸透していました。アメリカでも、税法上で寄付が経費に認められることもあり、以前から富裕層の社会活動は活発でした。(p.103)

●逆に「これがやりたい」という新しい目的が見つかったら、それに邁進(まいしん)していけばいいだけのことです。たとえ、すぐに答えは出なくとも構いません。何度も迷い、自問自答しているうちに、いつかきっと本当の「夢」や「ビジョン」が生まれてきます。(p.108)

●なぜか強烈に興味を引かれたこと。とてつもなく魅力的に思えたこと。わけもなく憤ったこと。どうしようもなく不快に思ったこと。直感的に正しいと信じられたこと。絶対にこれをやりたいと強く願ったこと。そういった"何か"に出会った瞬間はありませんか。覚えがあるのなら、それはあなたが雷に打たれた瞬間です。ただ、雷からもらったパワーを糧にして動き出す準備ができていなかったのです。大きな雷に打ち抜かれることは、人生にそう何回もあることではないですが、小さな雷に打たれることは日常的にあります。(p.132)

●10年前の学級崩壊というのは、社会的な貧富の差や、親と先生の間の学歴差などが原因でした。先生を見下す親の態度を子どもがそのまま真似て、言うことをきかなくなってしまったのです。ところが、ここ数年の学級崩壊は、子どもの発達障害が原因となるケースが多いそうです。授業中に突然立ち上がって奇声を発したり、歩き回ったりする子どもが多すぎて、先生のほうが参ってしまうといいます。教育というのは本来、3つの教育から成り立つものです。第一に「家庭教育」、第二に「学校教育」、そして第三に「地域教育」です。巷(ちまた)では、学校教育がすべての元凶のような言い方をされていますが、実際に深刻なのは家庭教育に他なりません。(p.135)

●また、ご近所付き合いが希薄になっていることもあって、"ナナメの関係"が作りにくくなっています。"隣のお姉ちゃん"がオシャレのコツを教えてくれたり、"隣のお兄ちゃん"が悪い遊びを教えてくれたりする場が、なくなっています。アニメ「サザエさん」に当てはめるなら、ワカメとお隣の伊佐坂家の長女、浮江さんのような関係が"ナナメの関係"です。憧れの存在であったり、家に帰りづらいときの逃げ場になってくれたり、親には言いづらい悩み事を聞いてくれたりする相手です。親視点でもなく、学校視点でもない、第三の価値観を教えてもらえる場なのですが、今の子どもたちにはその機会がなくなってしまっています。(p.136)

●本田宗一郎さんも、「会社の為(ため)に働くな。自分が犠牲になるつもりで勤めたり、物を作ったりする人間がいるはずない。だから、会社の為などと言わず、自分の為に働け」と言いました。人の役に立つことであっても、嫌々やっていれば、決していい結果になりません。~(中略)~人のために何かしたいと考えることはもちろん大切です。しかし、人のためだからといって、自分の信念をねじ曲げたり、やりたくないことをやったりしても、うまくはいきません。自分のためにやるのが第一であり、それを踏まえた上で人のためにできることを探すのが、いい仕事をするための正しい取り組み方の順番なのです。(p.143)

●「演劇は、演じる側が感動できなければ、お客も喜ばない。企業も同じ。社員が喜んで働くように仕事をしやすい仕組みを整え、幕が開けば社員という役者に任せる。任せなければ役者は育たない」つまり、現場が命なのです。現場で働く社員がやる気になって、現場が自主的に動くからこそ、お客様に喜んでいただけるという徹底した現場主義を貫いています。そしてもう一つ、未来工業の柱となっているのが「反成果主義」です。すべての従業員が"正社員"であり、完全なる年功序列です。70歳定年ですが、60代になっても給料が下がることはなく、在籍年数が長くなればなるほど退職金もどんどん上がっていくというのですから、まさに時流の真逆を突っ走っています。とにかく社員のやる気を引き出す。未来工業特有のさまざまな制度は、その目的のために考え抜かれています。勤務時間が短いのも休日が多いのも、実は給与をそれほど高く上げられない代わりです。(p.171)

●「母親が自分の命より大切にする赤ちゃんに安全なタオルを届けたい!」これは、愛媛県今治市のタオル製造業「池内タオル」が掲げる企業理念です。タオル業界全体が「いかにコストを削減」「安い素材をどう入手するか」に頭を悩ませ、奔走している一方で、池内タオルはこの理念を実現するために、ただただ真摯に取り組んでいます。~(中略)~タオルには一般的に綿が使われますが、綿の生産過程で大量の農薬や消毒薬、枯れ葉剤などが使われていることはあまり知られていません。池内タオルは薬品まみれの綿を使用することを良しとせず、スイスのリーメイ社から100パーセントオーガニックのコットンを仕入れています。(p.176)

●さらには、スイスに本部のある、繊維製品の安全性において、世界で最も権威のある認証機関「エコテックス」の、最も厳しい認証である"クラス1"をクリアし、「乳幼児が口に含んでも安全」というお墨付きをもらっています。このように、「赤ちゃんに安全なタオルを届けたい!」という思いが、隅々にまで行き渡っている池内タオルの製品は、何度洗っても使い始めの肌触りが保たれ、奇跡のようなやわらかさがずっと続くのです。(p.177)

●仕事で行き詰まったとき、人間関係がうまくいかずに悩んでいるとき、どこに問題があるのかわからないことがあります。いつも通りにやっているのに、特別失敗などしていないのに、それでもうまくいかないのなら、原点に戻ってみることです。(p.178)

●原点にこだわってください。最初に強く抱いた思いや目標に、こだわるのです。目標を実現するまでのアプローチは、何度変えても構いません。一つ失敗したら、次の方法を試してみればいいのです。(p.179)
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