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堺屋太一著「凄い時代 勝負は2011年」
この本は2009年9月に出版された本ですが、p.223の以下の記述を読むと、ゾッとします。
「江戸時代の景気循環のもう一つの特色は、景気が悪くなると大災害が起こることだ。明暦の大火(振袖火事1657年)、富士山大爆発(1707年)、浅間山噴火(1783年)、京畿大地震(1830年)などである。この傾向は明治以降も続いている。第一次大戦による好景気が終わって5年ほど経つと関東大震災(1923年)が、バブル景気が弾けて5年目には阪神・淡路大震災(1995年)が発生している。今を生きる日本人には不気味な現象である。」

また、p.240の微量放射能の記述も、必読です。
「80年代後半からは原子力発電の放つ微量放射能が一部の植物に悪影響を与えるとの説が支持された。」

●変革は機会を与える。「凄い時代」こそおもしろい。これを活かすには、5つの条件がいる。第1は気質。変化を歓び、改革を好む気質だ。第2はアイデア。これから大事なのはビジネス・モデルだ。第3は先見。成長分野を嗅ぎつける感覚と将来を見通す予測能力である。第4は勇気。自らを信じて撃って出る決断力である。そして第5は、少しばかりの好運だろう。本書が読者に右の5つを与える少しの効果を持てば歓びである。(p.3)

●日本の失敗は改革の不徹底、グローバル化の立ち遅れにある。日本は、サブプライム・ローンの破綻にはじまる金融危機では、最も被害の少ない国であった。全世界の金融機関が合計4兆ドルの損失を出したのに、日本のそれは1500億ドル以下、世界の4%にも満たない。それにもかかわらず、実態経済の下落率は最も大きい。IMF(国際通貨基金)の予測によれば、2009年の日本の成長率はマイナス6.2%、震源地のアメリカのマイナス2.8%に比べても落ち込みが大きい。(p.30)

●今日の日本の経済不況は、自由化・規制緩和のせいではない。この国の問題は、製造業を中心とした物財の面だけを自由化・規制緩和しながら、21世紀の成長分野である医療・介護・育児・教育・都市運営・農業などを完全な統制体制のままにしてきた「偽りの改革」にある。医療が自由化されていれば、今日の医師不足はなかっただろう。(p.31)

●その上、日本では情報もまた、官僚とそれに繋がる少数のマスコミで囲い込まれ、事実の半面だけを拡大する傾向が強い。霞が関の記者クラブは21世紀の「情報出島」、ここからだけ重要情報が発信されている。政治家は、官僚発の情報に操られ、企業は、「お上」に睨(にら)まれるのを恐れて真実を語らない。それでも、国民はこのカラクリに気づきだした。(p.31)

●アジア共同体は、当然、中国中心になる。その中国は、これまでの世界秩序を主導してきた欧米とは異なる歴史と文化を持つ。「中国も経済が成長し社会が成熟すれば今日の世界標準に近づく」と考えるのは、歴史を無視した推論に過ぎない。(p.34)

●日本が採り得る第3の道は、官僚主導とモノ造り依存を捨てる知価革命の道である。ここにはきついカーブや激しい凸凹がある反面、美しい目標も目前の利益も見え難い。だが、これだけが自由と繁栄に至る道である。(p.34)

●後者の道を選ぶとすれば、この国の気質(価値観)と体質(行為基準)と体格(社会構造)の3つを抜本的に変えねばならない。具体的にいえば、次の3つである。第1は、官僚依存・官僚主導からの脱却、つまり公務員制度の改革と地方分権の徹底である。その行き着く先は、地域主導型道州制になるだろう。もちろん、官僚主導からの脱却の中には医療、介護、教育、保育、都市運営および農業の自由化が含まれる。例えば、医療では会社組織の病院を認め、医療の分野に経営人材やIT技師が入りやすくする。健康保険と自由診療を継ぎ合わす「混合医療」を認め、新薬・新技術の導入を促す。そのようにすれば、医療の世界により多様な人材と多額の資金が流入するようになるだろう。(p.35)

●政権は交代し、小選挙区制と政党助成金ができたが、他はそのままで元の与党に戻った。その上、95年には阪神・淡路大震災が起こった。経済が下り坂になると、大災害が起こるのは、江戸時代以来の不思議な運命である。(p.68)

●知価創造に携わる人々は、何よりも自分の好きなところに居住し、好きなところで働き、好きな状況で知的刺戟を受けて生産手段たる知識と経験と感性を補充する。このため、1990年代からは大都市の都心にも住宅や大学が建ちだした。~(中略)~それ以上に目立つのは、巨大な国際企業の本社機能が地方都市に分散していることだ。~(中略)~世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の本拠はネブラスカ州のオハマである。依然として大都市に集中しているのは、金融と商品の取引所だ。(p.92)

●ところが、90年代に入ると、経済学者やマスコミが、それに「金融工学」の美名を付し、高度技術のように吹聴した。この種の理論でノーベル賞を得た経済学者も出た。だが、彼らが顧問をしていた投資ファンドは早々と倒産した。そんなことが起こるのも、「未熟な知価社会」の現象だろう。工業社会の初期の19世紀前半に、怪しげな工業製品が「文明の利器」として乱造されたのに似ている。(p.105)

●規格大量生産は、3つの要素で成り立っている。第一は拳銃業者のサミュエル・コルト(1814~62)が実現した部品組み立て方式、第二は精肉業者のグスタフス・スウィフト(1839~1903)の考え出したベルトコンベアによる移動加工、第三は労務管理の先駆者フレデリック・テーラー(1856~1915)の創始した一人一作業の労務管理手法である。この3つを組み合わせて、ヘンリー・フォード(1863~1947)が大型工業製品の乗用車の規格大量生産に成功したのは、今から100年ほど前の1908年のことだ。同じ1908年、もう一人の天才ウィリアム・デュラント(1861~1947)は、いくつもの企業を合併して巨大な自動車メーカー・ゼネラルモーターズ(GM)を創り上げた。(p.108)

●今やアメリカで工業がGDPに占める比率は18.7%、就業者数では12.1%に過ぎない。アメリカは最早「工業国」ではないのである。(p.110)

●ひと言でいうと、ユーロは未熟な通貨なのに、ここ数年上がり過ぎていたのである。(p.120)

●89年夏になると、東ドイツの官僚たちが夏休みの旅行と称してハンガリー経由で西ドイツに多数逃亡しだした。東ドイツの官憲にも、それを止めるほどの気力がなかった。この様子を見守っていた東ベルリン市民は、89年11月9日、突如として「ベルリンの壁」を毀(こわ)しだした。東ドイツの軍や警察ばかりか、近隣に駐屯していたソ連軍もそれを阻止しようとはしなかった。社会主義の「文化」は、東ドイツなどの東欧諸国だけではなく、ソ連自体でも信じられなくなっていたのである。(p.132)

●毛主席はそれを「修正主義」として非難する一方、中国では絶対的平等社会を理想とした。組織の管理者や知識技能を持つ者が特権を揮(ふる)えないように、下位者が監視し常時批判する体制を創ろう、と考えた。それを実行したのが「文化大革命」である。文化大革命では、「造反有理」が叫ばれ、「知識のある者ほど思想は古い」と規定された。無知な労働者や農民に、知識のある管理者を理屈抜きで批判する根拠を与えたのだ。(p.148)

●小平氏は慎重で、改革は緩やかにはじめた。~(中略)~沿岸部には外国企業を誘致する特区を設けた。就任直後から「改革(ペレストロイカ)」の旗を振り回したソ連のゴルバチョフ書記長とは対照的である。最初の15年間、成長は緩やかで、都市よりも農村が潤った。92年に至って小平氏は、「豊かになれる者から早く豊かになれ。それが経済を発展させる」という格差是認論を唱えた。毛沢東思想とは正反対である。この結果、経済は高度成長し、貯蓄は急増した。中国政府は、それを公共投資に投入した。その象徴は高速道路である。日本は1961年から2005年までの45年間に7500キロの高速道路を造った。~(中略)~これに対して中国は、1991年からの15年間で全土に3万キロの高速道路網を完成させた。(p.149)

●21世紀のはじめの数年間、「BRICs」という言葉が流行した。ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字を連ねた造語だ。しかし、この4カ国には何の共通点もない。~(中略)~さて、こんな異質の4カ国を連ねた造語を作ったのは、ゴールドマン・サックスのジム・オニール氏。「次の成長有望国」として束ねて大型投資を促そうとする意図があってのことだ。(p.166)

●ところで、これほど重要な商品先物取引を、世界で最初に発明したのは日本、17世紀前半の大坂米相場だった。~(中略)~17世紀に淀屋のはじめた大坂米相場が、現代の商品市場のはじまりであることは、世界各地の取引所でも正確に語り継がれている。日本の発明でこれほど重要な影響を残したものは他にないだろう。(p.220)

●江戸時代の景気循環のもう一つの特色は、景気が悪くなると大災害が起こることだ。明暦の大火(振袖火事1657年)、富士山大爆発(1707年)、浅間山噴火(1783年)、京畿大地震(1830年)などである。この傾向は明治以降も続いている。第一次大戦による好景気が終わって5年ほど経つと関東大震災(1923年)が、バブル景気が弾けて5年目には阪神・淡路大震災(1995年)が発生している。今を生きる日本人には不気味な現象である。(p.223)

●80年代から20年以上、世界的に原子力発電所の建設が下火だったのは、スリーマイル島(79年)、チェルノブイリの事故(86年)の影響と共に、石油価格の低下が効いている。中でも興味深いのは、環境問題とエネルギーの関係だ。80年代後半からは原子力発電の放つ微量放射能が一部の植物に悪影響を与えるとの説が支持された。このため、オーストリア、ドイツ、スウェーデンでは原子力発電所の新設は禁止され、建設中の原子力発電所を急遽天然ガスの施設に転換させた。当時は原子力よりも化石燃料を燃やす方が「自然保護」という主張が通ったのである。ところが、2006年頃から石油価格が上昇すると、地球温暖化に対する警告が急速に高まり、原子力に対する考え方も変わりだした。世の中の見方、いい方も景気と価格に影響されるのである。(p.240)

●こうした事態の根底には、日本経済の製造業依存の高さがある。21世紀になって欧米が製造業離れの知価革命を進める中で、日本では「モノ造り回帰」が進んだ。それがアメリカの需要増とアジアの設備投資増加に乗って成功したかに見えた。(p.251)

●今や日本は国境の壁の最も高い国だろう。例えば、成田空港や関西空港では必ず税関職員の前を通り、手荷物を見せなければならない。今時こんな面倒なことをしているのは日本だけだ。その上、2007年7月からは、全員に携帯品・別送品の申告書を書かせるようにもなった。この国では日々面倒な手続きが増えている。(p.259)

●日本は長く中央集権の統一国家だった。この国の歴史には、「日本固有の国土」の中に日本以外の国や外国植民地が生まれたことは一度もない。日本は国土と国民と言語・文化が一致した世界唯一の国である。(p.298)

●第二は、主要な税源は国税に召し上げ、地方財政を飢餓状態にして中央からの交付金・補助金に頼らせる財政構造である。もちろん、補助事業に何を選ぶか、どんな形にするかは中央の独断である。このため、地方にとっては最適でない事業も押しつけられる。(p.300)

●これに対する文部省(現文部科学省)教育官僚の回答は「ゆとり教育」だった。だがこれは、教師のゆとりであって、生徒のゆとりではない。その上、教師と教科書の権威をも著しく傷つけた。例えば、円周率を「3」と教えるのは、円周の長さと、それに内接する正六角形の辺の長さの合計が同じ、と教えることだ。正六角形の一辺とそこにある円弧の長さが同じではないことは子供の目にも分かる。つまり、教師と教科書は真実を教えていないと感じるのである。(p.319)

●橋本徹大阪府知事によると、全国学力テストで最下位の部類の大阪府では、中学一年生で一桁の掛け算に全問正解できない者が4割もいる、という。それは九九を憶えていないからに違いない。(p.319)
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