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内田和成著「スパークする思考」
内田先生の新刊が発売されました。内田先生のblogではAmazonでの購入を勧められていましたが、土曜日に書店で見つけたので買ってしまいました。内田先生、申し訳ありませんでした(謝る必要はない?)。

さて、内田先生が以前に書かれた「仮説思考」はベストセラーでした。仮説思考の私なりの解釈「面倒くさがり屋の思考」です。しらみ潰しに考え調査するのではなく、経験に基づく勘で仮説を立て、その仮説を検証し、仮説が間違っていたらポイっと捨てるという解釈です。

今回の本のエッセンスも、基本は面倒くさがり屋の思考だと思いました。肩肘張らずに気になった情報に、頭の中でレ点を打つという事。zuKaoのレ点の打ち方は、大きく分けると以下のような感じです(結構、ITを使っていますね)。

(1)行きたいレストランを調べたら、携帯電話に代表メニュー、値段、住所、定休日を入れる。(携帯電話はその他にもスケジューラー、メール、インターネット、辞書機能、写真撮影、メモとして使います。最近は腕時計はしていませんし、デジカメも使いません。)

(2)本は線を引きながら読む。blogの備忘録に打ち込む時には、少し削除する。線を引く時も頭を使いますが、削除する部分を決めるのにも頭を使います(本当は全部打ち込むのが面倒なだけです)。そしてblogにUPすれば、あとは思い出したい時は、Googleでも使えば簡単に引き出せます。

(3)blogのテキスト情報をiPodのメモにして持ち歩く。iPodのメモは容量制限4kBがあるので、更に絞り込みを頭を使って行います(本当はやりたくないのですが、今は頑張ってます)。blogと違ってiPodは自分にさえ分かればよいので、かなり削ります。仕事中、特に会議中はネットに接続できないので、このiPodメモが活躍する場面は多いです(4GBのiPod nano(中古)なので万能ではありませんが、Cost Performanceは高いです!)。

(4)紙資料は、大事だと思えばプリントアウトしてクリアーファイルに入れるか、短いものであれば打ち込んでiPodに入れておきます。クリアーファイルの中も結構見直していて、古くなったなぁと思ったものは捨ててしまいます。会議資料は会議終了後、ほぼ即効で捨てます。zuKaoの会社の机はかなりキレイだと思います。

さぁ、前置きはこのくらいにして(zuKaoにしてはかなり長い前置きです)、以下に備忘録をまとめます。新刊であまりに引用が多いのも申し訳ないので「中略」をかなり盛り込みました。


●ロジカルシンキングやデータ分析力が重要だと思い込み、ビジネススクール卒業生(MBA)、あるいは経営コンサルタントの好む各種の分析手法を珍重する。必死に様々な情報をため込み、整理してデータベースを構築しようとする。それで、分析力は身につくかもしれないが、斬新な発想力を失ってしまう。そんなことは辛いし、無駄だからやめようと私は言いたい。(p.9)

●多くの人間は、仕事では論理を重要視して、本能や勘などというものを働かせてはいけないというふうに考えてしまうようだ。勘で行動して失敗したら、言い訳ができない。それより前に、理由が「勘」では、会議を通らない。〜(中略)〜しかし、勘というものは、多くの場合、過去の経験に裏付けされて自然と取捨選択をした結果であり、それほど非科学的なものではない。当たる確率は決して低くない仮説なのだ。〜(中略)〜経営コンサルタントをしているとよくわかるのだが、経営者、あるいは企業は皆、他社と差別化できる斬新でユニークなアイデアを求めている。そうしたアイデアは、指示待ちで言われたことだけを確実にこなす人間からは生まれにくいものだ。(p.10)

●分析のできる人間の代わりはいるが、クリエイティブな発想ができる人間の代わりはいない。(p.11)

●実は、ビジネスモデル学会の設立発起人の一人でもあるほどだ。(p.32)

●私の場合は仕事に直結する内容のものよりも、雑学の類が多いが、書籍、新聞、雑誌は貴重な情報源だと思っている。電車の中でこうした情報に触れることが私の場合は多いが、新聞などを読んでいて、思いついたことは余白にすぐに書き込む。書籍の場合は、よくアンダーラインを引いたり、マーキングしたり、ページの端を折ることも多い。書籍そのものが好きな方からは怒られてしまいそうな読み方だが、情報源としてはそういう読み方がいいと思っている。(p.48)

●私はもっぱら電車通勤だが、電車の中ほど重要な場所はないと思っている。書籍や新聞を読むだけでなく、ボーッとして考え事をするにもいい空間であるし、世の中の動向、流行りを観察するにも大事な時間だ。(p.49)

●(p.72)「図表1 2008年夏頃の引き出し」からの抜粋
仮説思考、〜(中略)〜異業種格闘技、リーダーシップ、経営者育成、創造性、運、〜(中略)〜ピークを過ぎた国日本

「図表2 引き出しの中のフォルダ」の抜粋
リーダーシップ
クラウゼヴイッツ(3つの要件)、オフト監督の牛、〜(中略)〜キャプテンの唇(p.107に詳述)、〜(以降、省略)

●電子マネーのような新しいサービスや事業を試みる場合は、最初から完璧にすべてを準備することは難しいので、まず実行してみて、それから顧客すなわち市場の反応を窺い(うかがい)、必要に応じて軌道修正をしていくいわゆるトライアンドエラーの考え方が大事だということだ。マーケティングで言えば、まずは小さく試してみるテストマーケティングの勧めである。(p.80)

●コンサルタントは戦略・戦略と軽々しく言うが、新しい戦略・提案は極端に言えば誰にでも考えることができる。しかし、企業にとって本当に大事なことは、やらないこと(事業・商品・仕事の仕方・取引先・研究など……)を決めることで、これが実は難しいという話だ。(p.109)

●右脳を否定するということは、人間の本能に逆らうことなのではないだろうか。それでは個性を失ってしまう。差別化できる回答は多分書けない。ありがちな模範解答は書けるかもしれないが、その模範解答では、たとえば成功する新規事業は考え出せないと思う。なぜならばそのやり方では、誰が考えても同じような答えになってしまうからだ。(p.150)

●新しいアイデアを思いついたり、それを仕事に活かせる人間は、決して単なる変わり者ではない。彼らは独りよがりのアイデアにおぼれることなく、常に市場や顧客に目を向け、引っかかった情報にインデクシングし、自分の情報データベースに紐付けながら思考しているのだ。それができなければ、顧客の半歩先を行く提案はできない。本書の主張は、努力をするなということではない。労力は決して使い惜しんではいけない。ただ、その労力、努力を集中する場所、段階、方法を間違えてはいけないと私は思っている。(p.156)

●人間の集中力はそれほど持つものではない。私の場合は15分からせいぜい30分だ。(p.162)

●好き嫌いも個性であり、差別化には重要な要素だ。普通は、ビジネスに好き嫌いは持ち込まないように教えられるかもしれないが、これは顧客対応の話ではない。企画には、大いに好き嫌いや怒り、喜びといった感情をぶつけるべきだと私は思っている。ただ、大事なのは嫌いとか怒りといったマイナス面での感情ではない。むしろ重要なのは、喜びや、わくわくする感覚だ。心から自分がおもしろいと思える企画を発想できたら、これにまさる喜びはないであろうし、そういうときのほうが、文字どおり、いい企画に発展する可能性は高いものなのだ。(p.162)

●普段の生活にもホッとする時間が必要なように、ビジネスパーソンにもボーッとする時間が必要だ。リフレッシュのためにもいいが、そうした時間帯にいいアイデアが浮かび、あるいは課題が自然と整理されるものなのだ。(p.166)

●アイデアを出す時間は就業時間に限らないが、就業時間中であっても、本当はボーッとする時間やリラックスすることが大事なときがある。しかし、オフィスの常識では、ボーッとしている人間は叱責される可能性が高い。(p.168)

●仕事には直接関係のない情報収集や整理、分析が、アイデアを誘発し、仕事にも大きく貢献する可能性が決して低くないことは、ここまでにも解説してきたとおりだ。(p.171)

●仮説思考の本を書いて以来、効率的な仕事のしかたというテーマで取材を受けたり、寄稿を頼まれることが多い。しかし、このテーマには危険な匂いがする。というのも多くの場合「仕事ができる人間になる方法」というのは、実は仕事ではなく「作業ができる人間になるための方法」が書かれていることが多いためである。〜(中略)〜仕事と作業は違う。仕事は目的を成し遂げることを言い、作業とはその仕事を成し遂げるために必要な手段のことである。(p.176)

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