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大前研一、船川淳志著「グローバルリーダーの条件」
Authors: Kenichi Ohmae, Atsushi Funakawa
Title: The Global Leader: Discipline & Perspectives

大前さんの本は、4月の『「知の衰退」からいかに脱出するか?』以来です。でも、引用は船川さんの方がかなり多くなってしまいました!今回の本は今年の5月に発売された対談形式の本です。ちなみにブックオフで購入です。



船川:ある日本企業の幹部が、パイロットが枯渇してきた戦争末期の日本軍にたとえて、「もはや、予科練状態ですよ。飛行時間が足らないドメスチック組でも駆り出されて、海外に飛び立ってしまうんですから」と嘆いていた。(p.14)

船川:言うまでもなく、知的付加価値がモノを言う今の時代では、国籍に関係なく、多様な人材の知恵を引き出すことは、企業の競争優位性に直結する。~(中略)~均質性、同質性の高い人材を囲い込んで、改善をしながら、世界に大量規格製品を提供することによって成功した日本企業は、昭和ビジネスモデルからのパラダイム転換がまだできていないのだ。(p.14)

船川:ベストセラーになった「フラット化する世界」の中で、トーマス・フリードマンは、主役が国家であった時代の「グローバル化1.0」、企業にかわった「グローバル化2.0」を経て、今やその主役は個人である「グローバル化3.0」の時代に突入していると述べている。(p.17)

船川:今の世の中を表わす言葉として、私は堺屋太一さんの『「大変」な時代』という本をヒントに「多異変な時代」という造語を2003年頃に作りました。(p.31)

大前:情報化社会の中では、これまで見てきた世界とは違って国境がなくなる。その結果として、二つのことが言えます。瞬時に情報とかモノが流れるボーダーレス・ワールドという世界が広がる一方で、小さくまとまる地域国家という二つに収斂していく。(p.47)

大前:私に言わせると、今の世界は、我々が育つ過程で触れる映像とか、情報とか、そういうものすべてにおいて、共通項が多くなっている。その共通項にうまく根ざしたものが出てくると、世界的にはもっと仲良くやっていける。(p.51)

大前:では、どういう仕掛けがあれば、バラバラなものを束ねられるかというと、おそらく半ばペテン師のようなリーダーが必要なんだと思います。昔、ユーゴスラビアにチトーという指導者がいました。今でこそ「彼はペテン師で、独裁者で、ドグマチックだった」と言われていますが、あの頃のユーゴスラビアは12のバラバラなものがまとまっていて、米ソ両陣営のどちらにも与さない、いわゆる第三勢力として頑張っていました。~(中略)~つまり、チトーのような人がいると、最大公約数でバカッと被せておいて、それでまとめていけるんでしょう。そこがリーダーシップの役割なのかと思います。(p.52)

船川:実際に、ビジネスミーティングではよく「Let me play devil's advocate.」とか言いますよね。それでいて日本語に訳しにくいんですね。あくまでも、妥当性を検証するために敢えて反論したり、質問したりするということが、どうもポジティブに受け入れられないですよね。(p.65)

船川:そのような若手が台頭している一方で、日本企業では、いまや変革のサンクコストと化している中高年男性、特に50代、40代後半の人々、下手したら30代の人もそうかもしれませんが、オールド・パラダイムからなかなか変われない人たちがいますよね。トム・ピーターズがよく「OWM(Old White Male)」と言っていましたが、日本も同じでOJM、つまり「Old Japanese Male」という「絶滅の危機に瀕した種族」をどうするか、という問題があります。
大前:野村総研の人がそういうのを「ガラパゴス化」とか言っていましたね。(p.77)

船川:ロジカルシンキングや問題解決の手法が共通言語になってきたのは良いと思うのですが、リニアロジックで終わっていないだろうかっていうことなんです。確かに、多くの日本人の弱みである論理思考の基本の部分は鍛えなければならないっていうのは同感なんですよ。ただMECEを越えて、ピラミッド原則を越えて、その先を考える必要があるのではないかと思っているんです。(p.105)

船川:やはり鍵となるのはインタラクションの質、コミュニケーションの質のようですね。自己主張はするけど固執しない。柔軟に相手の見解に対応するけれど、流されない。そういうバランスのとれたコミュニケーションを行ったチームが高いシナジーを出しているんですよ。(p.110)

船川:先ほど、グローバル・リテラシーと言いましたけど、大前さんが88年に書かれた本に集約されていました。ちょっと引用してみましょう。「何よりも大切なのは新しいことを学ぶ心、人の心がわかること、人の上に立てるリーダーシップ、自分の考えをまとめて表現できる能力、多様な価値観を受け容れる力、など普遍的適応性のある人間としての能力を身につけることでなかろうか。それと世界の主要な地理、歴史、文化、宗教、などの一般教養、自然科学的なものの考え方と若干の法知識、母国語と英語に長じること、このくらいである。これらを試験のためにではなく、いつでも引き出せるよう終身、体の中に染み込ませておけば、世界のどこに行っても、どんな世の中になっても活躍できるだろう」(p.135)

船川:第一「マスターした」と思った瞬間から、その人の学びは止まってしまう。常に変化と進化を続けるグローバルビジネスの環境を考えたら尚更だ。英語でよく、destination(到着地点)ではなく、journey(旅)であるというが、まさにグローバルリーダーの道は旅なのだ。だから、回り道をしながらも大いにエンジョイすればいい。(p.184)
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