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タラ・ハント著「ツイッターノミクス」
Title: The Whuffie Factor
Author: Tara Hunt

「ツイッターノミクス」というのは、日本語版につけられたタイトルのようです。ツイッターは始めた当初は面白さが分からなかったのですが、今では朝から晩まで結構アクセスしています。自らつぶやく事はそれほど多くはありませんが。



●ソーシャル・キャピタルは、お金ではないのだ。ソーシャル・ネットワークで結ばれた人同士の間に時間をかけて育まれる信頼。あるいは尊敬。あるいは評価。こういうものが、ソーシャル・キャピタルを形成する。ウッフィーは、このソーシャル・キャピタルという固い言葉の別名と思ってもらえばいい。そしてソーシャル・キャピタリストとは、大勢の人と信頼関係でつながり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人を意味する。~(中略)~もしも企業が資金力にモノを言わせてソーシャル・ネットワークを牛耳ろうとしたら、オンライン・コミュニティの暗黙のルールが働き、彼らのソーシャル・キャピタルは減っていくだろう。オンライン・コミュニティでは、金の切れ目が縁の切れ目ではなくて、ウッフィーの切れ目が縁の切れ目。呼びかけても無視され、拒絶され、ウッフィーはどんどん減るばかり。(p.11)

●ウッフィーは、その人に対する評価の証と考えればいい。人に喜ばれるようなことをしたり、手助けをしたりすれば、あるいは大勢の人から尊敬され評価されれば、ウッフィーは増える。~(中略)~ウッフィーの重みは、人とのつながりやコミュニティとのかかわりに左右される。~(中略)~ウッフィーを増やす方法は、ドクトロウによれば3つある。好かれること、つながること、一目置かれることだ。(p.13)

ソーシャル・ネットワークの基本は、一にも二にも信頼なのである。そして信頼は、お金で買うことはできない。お金を払って何かをしてもらおうとか注意を惹こうというのは、オンライン・コミュニティでは不誠実な行為とみなされる。~(中略)~オンラインの世界では、直接の支払いを前提とせずに製品やサービスが提供されるギフト経済が機能している。市場経済はお金で回るが、ギフト経済はウッフィーで回る。ギフト経済では、与えれば与えるほどウッフィーが増える。ここが、市場経済と大きくちがうところだ。それから、市場経済では万一に備えて貯金をするけれど、ウッフィーを貯めておくのは意味がない。ウッフィーには、流通することによって価値が高まるという性質があるからだ。(p.14)

●いま私たちは二つの並行する経済を生きている。そして俗に言う「資本」つまり「マーケット・キャピタル」は、ソーシャル・キャピタルがたくさんあるところで生まれるようになってきているのだ。ウッフィーがたまれば自然とお金のほうからよってくる。~(中略)~モノやサービスの市場では、雇用市場以上に激しい競争が繰り広げられているが、ここでもソーシャル・キャピタルをたくさん持っていれば、優位に立てる。行き届いたカスタマー・サービスが評判になる(好かれる)、親密な顧客関係を維持する(つながる)、話題になり注目される(一目置かれる)、などだ。(p.15)

●消費者が自分のほしいものにこだわり、とことん探せるようになると、マス・マーケット向けの商品、つまり「たいていの人に受けるだろう」という商品は成り立たなくなる。ロングテール・ビジネスの発展ぶりからは、手近にある標準的な商品で満足せず、自分の気分や好みを優先させる消費者像が浮かび上がってくる。(p.21)

「マルコム・グラッドウェルの『ティッピング・ポイント』には歴史を変えた稀有(けう)な人物が紹介されているが、あれはもう時代遅れだ。だって、いまは誰でも影響力を持てるんだからね。(p.26)

●人気ブログBuzzMachine(バズマシン)を書いているジャーナリストでニューヨーク市立大学准教授のジェフ・ジャービスは、「問題はブロガーがカネをもらうことではなく、もらったと明示しないことだ。これでは、ブロガーと読者の間の信頼関係は壊れてしまう」と指摘する。(p.53)

●ニューヨーク・タイムズ紙の公式ウェブサイトなどを手がける著名ウェブ・デザイナーのコイ・ビンは、次のように語っている。「ビギナーのために上手にデザインされたものは、上級者にも使いやすい。だが逆の場合には、ビギナーには使えない。~(中略)~どんなにいい製品でも、ビギナーがうまく使いこなせないものは人気が出ない」~(中略)~彼が言いたいのは、「ふつうのユーザー」を大切にしなさい、ということ。(p.85)

●Willitblend.com(ブレンドしちゃおう)も、インパクト大だ。ここでは、家庭用・プロ用ブレンダーの専門メーカー、ブレンドテックが製品のコマーシャルを配信している。(p.128)

●偶然の出会いのような思いがけないことを演出する力が、Twitterにはあるのだ。これを上手に使えば、オンライン上で友達を増やすだけでなく、リアルの場で知り合うチャンスを飛躍的に高めることができる。(p.131)

●Twitterの基本は、全員参加できる会話を続けることである。特定の誰かのコメントに返信するときは、「@ユーザー名」の形式にして、公開はしない。こんなちょっとした気遣いがけっこう大切だ。(p.132)

●ダイレクト・メッセージを上手に活用する。「dユーザー名」で投稿すれば、一対一のメッセージになる。(p.132)

●InsertLink(インサートリンク)というプラグインを使えば、外部リンクや過去の記事へのリンクなども簡単に設定することができる。(p.132)

●プロジェクト管理ソフト自体は何年も前から市販されており、けっして目新しいものではない。だが既存のプロジェクト管理ソフトは、導入と同時にトレーニング・プログラムも計画しないと、使うことすらできないような多機能かつ複雑な代物ばかりだった。その代表格であるMicrosoft Project(マイクロソフト・プロジェクト)には、どうみてもあまり使いそうもない機能が100も200も盛り込まれている。~(中略)~一方、37シグナルズのBasecampは、メンバーの仕事の分担に使う単純なやることリスト、中間目標がチェックできるスケジュール表マイルストーン・トラッカー、Wiki、メッセージボードなどのみ。ガントチャート、グラフ、スプレッドシート、報告フォーマットといったものは一切ない。~(中略)~ソフトウェアの究極の目的はユーザーの役に立つことだが、ニーズを大幅に逸脱する複雑怪奇な製品は、結局はその目的を達成することができない。(p.176)

●で、64ページの計画書はどうなったかというと-いまも私の本棚に飾ってある。緻密すぎる計画を立てるのは単に時間の無駄だという教訓を忘れないために。むやみにこまかい計画を立てるよりは、新しいアイデアに柔軟に対応する方がずっといい。(p.188)

秘密主義や知的財産権の保護にこだわるのはもう古い。これからは、オープンネスとコラボレーションの時代だ。権利を後生大事に抱えているのがほんとうに企業のためになるのだろうか。それよりもアイデアをコミュニティに公開して顧客と共有し、フィードバックをもらって改善する方がずっといいのではないか。一体となって新しいものを開発すれば、顧客忠誠度も一段と高まり、はるかに企業のためになる。(p.209)

●クレイグがCraigslist.orgを立ち上げたのは、1994年のことである。ほんの趣味のつもりで、友人のためのサービスとして始めた。だが98年までにはれっきとしたビジネスに成長する。広告掲載はすべて無料だったが、偽情報や詐欺まがいの広告の対策として広告料を徴収する方がいいかどうか、ユーザーにアンケート調査を実施。~(中略)~Craigslist.orgは急拡大し、現在ではページビューが月間200億を数えるという。稼ぐ気になればいまの数十倍は簡単に収入を増やせると言われるが、クレイグにはまったくその気がない。ユーザーの共感を得られないというのが最大の理由である。~(中略)~クレイグほど潔く自分の信念を貫く人はなかなかいない。なにしろ掲載料をすこし値上げするだけでも巨万の富を築けるのに、それをしないのだから。けれども巨万の富を築くかわりに、クレイグは巨万のウッフィーを勝ち得ている。(p.226)

●グーグルの創設者ラリー・ページとセルゲイ・ブリンは、利益を社会に還元したいとの願いから、株式公開後まもなくの2004年に非営利組織グーグル財団を創設。主に寄付や助成などを行ってきた。が、その後にグーグル本体のフィランソロピー部門としてGoogle.orgも発足させ、こちらは再生可能エネルギー、教育、公共医療、貧困、政府の情報開示を主な投資対象としている。(p.245)

●「近代広告の父」と呼ばれたジョン・ワナメーカーは、「広告費の半分が無駄だということはわかっている。問題なのは、どの半分かがわからないことだ」という名言を残した。だがいまでは、どの半分かわかるようになってきている。(p.260)
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