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Author:zuKao
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野口吉昭著『プロの「観察力」』 |
野口さんの新刊ラッシュが続いています。先月も「成功軸の作り方」を読んだばかりなのですが!
●高圧的な人は、会話中、背後にある権力を振りかざします。あるいは、その場だけ調子のいいことを言って、問題点をうやむやにします。どちらも相手の気持ちを考えず、一方的に「説得」しようとしているわけです。このような形で大事なことを決めても、うまくいく可能性は低いものです。相手は表面的にうなずいただけで、心から受け容れてはいないのですから。(p.36)
●プロセス・コンサルティングは、コンサルタントがクライアントと一緒になって仮説を見出し、クライント自らが主体的に解決策を生みだして、行動するスタイルです。結論(コンテンツ)を提示することだけでなく、解決までの流れ(プロセス)を重視するのです。この解決までの流れを、HRインスティテュートでは「ワークアウト(体質強化)」プログラムと呼んでいます。(p.43)
●この秋山真之は戦闘中、双眼鏡を使わなかったそうです。「はっきり見える半面、視界が狭くなる。自分は肉眼で大局を見ればよろしい」という理由でした。確かに細部にばかりこだわる人は、人より多く見ているようで、実は何も見てはいないことが頻繁にあります。(p.62)
●そもそもビジネスには、さまざまな制約が付きまといます。1つのプロジェクトに割ける時間や人員、そして予算はかぎられます。クオリティを維持したまま、手間暇を省く工夫は欠かせません。全体像で気になった部分に、重点的に意識を持てば、短時間で問題点を見つけられます。(p.64)
●親や上司から言われたことを、鵜呑みにしているだけの状態ですね。これらは「イラショナル・ビリーフ(非合理的な信念)」と呼ばれます。 ・事実に基づいていない ・論理的な必然性がない ・気持ちを惨めにさせる こうしたビリーフにとらわれていると、思考パターンが制限されます。客観的に物事を見ることも、ユニークなアイデアを思い付くこともできません。人としての可能性が狭まるのです。(p.69)
●ギャンブルで大もうけする人や、ビジネスで大成功する人は、多くが独自の嗅覚持っています。時代の流れを感じる観察力があります。事前にピンチを回避し、チャンスをつかむのです。運に恵まれ、流れを読み取っているわけです。偶然の運と必然の理論・技術には、深い関係があるのです。運が悪いと感じたら、必然の理論と技術で運を上げていき、運がよいと感じたら、理論や技術を超えた偶然で勝負するのです。(p.83)
●これまでマーケティングの世界では、「コンシューマー(消費者)」ばかりに目が向けられていました。商品・サービスが消費される瞬間、使われる瞬間ばかりを、企業は意識していたのです。近年、この考え方が改められ、「ユーザー(使用者)」と「ショッパー(購買者)」とが区別されるようになりました。~(中略)~商品の販売戦略を立てるプロセスでも、購買者が店頭で購買に至る心理が重視され始めています。つまり、「ショッパー・インサイト」です。オモチャを例に取って考えてみましょう。~(中略)~ユーザーは子どもでも、財布のヒモを握るショッパーは親なのです。~(中略)~商品・サービスはユーザーだけでなく、ショッパーにも愛されないといけないのです。(p.130)
●エスノグラフィーという言葉自体、「民族」を意味する「Ethno」と、「記述」を意味する「Graphy」を語源としています。おおざっぱに言えば、エスノグラフィーは「質を追求する観察手法」です。調査研究ではどうしても、「定量調査」が重要視されます。~(中略)~ですが、数値化できる調査だけでは、調べられることに限界があります。~(中略)~そこでさらなる理解のために、数値化できない調査も行われるようになりました。それが「定性調査」です。~(中略)~調査対象のあるがままを観察し、そこから新しい発見をする。それがエスノグラフィーです。(p.147)
●近年は不登校や引きこもりなど、子育てで悩みを抱え、カウンセラーに相談に訪れる母親が増えています。こうした母親に「子どもがふさぎ込む原因は?」とたずねると、多くは「わからない」「思い当たらない」と答えるそうです。確かに家庭環境も、一見すると問題はありません。学校でもイジメはありませんし、学力不足というわけでもありませんでした。ですが、こうした子どもを持つ母親の多くは、母親の側が、「自分はダメな人間だ。ダメな母親だ」と思っているそうです。心理学用語で「自己受容」ができていないのです。あえてこのことを母親はアピールしませんから、周囲はそのことに気付きませんが、常に一緒にいる子どもたちは感じ取ります。~(中略)~子どもは、親のちょっとした心理状態、言動を実に観ているものなのです。(p.172)
●観察において「鳥の目」と「虫の目」の使い分けが重要であることは、すでにお話しした通りです。鳥の目で全体像を描き、虫の目で細部を詰めていく。~(中略)~ですが、本質に迫っていくためには、さらなる視点が必要です。それは、時代の変化を感じ取り、臨機応変に対応できる視点。流れに逆らわない「魚の目」です。(p.177)
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