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野口吉昭著『コンサルタントの「軸」思考術』
野口さんの本は、今年に入って4冊目です。いつもBlogやTwitterでフォローし、野口さんがDJのFMヨコハマのラジオもPodcastで聞いているので、野口さんの考え方はかなり理解できていると思っています。それでも、やはり日々の忙しさの中で忘れてしまっている事を呼び戻す、再確認するために、新刊が出る度に読んでいます。

今回の本の中では、ハローマックと東京靴流通センターの舟橋社長のエピソードが、特に印象に残っています(この話も以前どこかで聞いたような気がします)。



●日本企業の中には、「『枠』ではだめだ!『軸』が大切!」といういい方をする企業もあります。「枠」では固定観念にとらわれすぎるからです。「軸」ならば、一定のベクトルが指し示され、自由な思考を妨げないながらも、ばらばらにはならないからです。ビジネスパーソンで、「枠」ではなく「軸」で考えている人は、仕事ができるし、仕事が速く、正確だと思うようになりました。(p.3)

●フレームワーク思考は、整理・分析・まとめるための思考ですが、「軸」には、さらに突っ込んだ「判断」「意思決定」「場づくり」といった、エネルギーをともなった人の心や信念が投影されるのです。心の方向、強い信念、行動のベクトルが「軸」には埋め込まれているのです。(p.16)

●「商品が売れない話」と「若手社員がすぐに会社を辞めてしまう話」は、一見全然関係ないように思えます。けれども「管理職のリーダーシップ」を軸にしてみると、関係ないように思えるいくつかの話が1つにつながる可能性が出てくることがあったりします。(p.18)

●特に話題があっちこっちに飛んで、「軸」がわかりにくい話し手の話ほど、聞き手の側が「軸」を意識して聞いてあげることが大切です。そうでないと、相手の言葉の中に込められているメッセージを受け取り損ねることになってしまいます。~(中略)~フレームワーク思考は、物事を整理・分析することが基本です。「軸」思考は、その整理・分析に判断が入り、思考の凝縮をしていくことといえるのです。思考を凝縮していく中で、相手、そして自分の信念、哲学、理念が「軸」を中心に固まっていき、相手がほんとうに伝えたいことはなんなのかをつかめるようになります。(p.21)

●「軸」がある人は、自分の発言や行動にぶれや迷いがなく、周りの人間も迷わせない。そういう人物になることができます。さらに、しっかりした「軸」をもてば、悩むのではなく、考えるようになります。そして、その結論としての判断、行動が素早くなります。(p.27)

●さて、舟橋社長が立派なのはここからです。社長は2000年、ハローマック事業からの撤退をひそかに決断します。この「ひそかに」というのがポイントです。経営幹部にひと言も告げることなく、自分の心の中だけで決めてしまったのです。~(中略)~撤退計画を公(おおやけ)にしてしまうと、問屋は取引を控えるようになるし、お客さまの足もお店から遠のきます。~(中略)~ですから撤退計画を公表した場合には、傷口が広がらないように、できるだけ早くすべての店舗を一斉(いっせい)に閉店させる必要が出てきます。けれども一斉に店をたたんでしまうと、そこで働いていた従業員を解雇によって路頭に迷わせることになってしまいます。舟橋社長は「そうはしたくない」と考えました。犠牲者を出さずに、撤退計画を完遂(かんすい)する。これが舟橋社長が心に決めた「ぶれない軸」だったのです。舟橋社長が選択したのは、靴チェーン店の新店オープンのスピードに合わせて、ハローマックを撤退させていくというやり方でした。~(中略)~社長がハローマックの撤退を決断したのは2000年のこと。そして最後の1店が閉店したのは2008年です。なんと9年間、方針が少しもぶれることなく初志貫徹(しょしかんてつ)したのです。(p.66)

●「武士は刀で勝負するものでござる」という哲学は、たしかに「ぶれない軸」ではあります。けれども状況変化によっては、意味のある「軸」とはいえません。意味のない「軸」にこだわることほど、意味のないことはありません。(p.76)

●私たちはビジネスが成功したときに、「顧客のニーズをつかんでいたからだ」とか「市場を熟知していたからだ」「ブランド戦略に成功したからだ」というように、いろいろと理由を分析します。でもビジネスが成功するいちばんの理由って、なんだと思いますか。それはビジネスに関わるメンバーが「このビジネスはきっと成功するぞ」と信じることです。(p.134)

●私が大切にしている言葉に、「ロジックで納得させ、パッションで動かす」があります。わかりやすくて論理的な理由がなければ、人は「なるほど」とは納得しません。けれどもロジックだけでは、まだ不十分です。~(中略)~相手を動かすには、パッションによって相手の心と体を揺(ゆ)さぶる必要があります。(p.137)
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